オマーン旅行の移動手段や注意点など、旅行に際して気になることはありませんか? 本記事ではそんな旅行前の方のために、オマーンの移動手段をご紹介します。
オマーンには電車がない
オマーン国内には電車がありません。そのため移動手段は、バスかタクシーを使うのが一般的です。長距離バスのほか、首都のマスカットをはじめとする大きな都市では市内を走る路線バスも運行しています。
長距離バス
長距離バスのチケットはRuwiバスステーションのバスターミナルの窓口で直接購入するか、オンラインでの購入となります。マスカットから長距離バスを利用して行ける地域と詳細は2022年3月時点で以下の通りです。(旅行の際は公式HPを確認してください。)
サラーラ:7.5 OMR 1日3本
ニズワ:4 OMR 1日2本
スール:3-4 OMR 1日3本
シャルジャ:5.5 OMR 1日1本
ドバイ:5.5 OMR
路線バス
マスカット市内を走る路線バスはMWASALAT社で、公式HPから最新情報を確認できます。↓
乗り合いタクシー
一方乗り合いタクシー(ルートタクシー/ ルートバス)は、目的地まで乗り合いで向かうタイプのタクシーです。価格は路線バスより安く、スピードが出せるのでバスよりも移動時間を短縮できます。また、ルート上ならどこでも停車できます。ただし、タクシーの呼び込みはしつこい時には強く断ってください。料金は基本交渉で決まります。メータータクシーもありますが、メーターを使わず交渉になることもしばしばです。
おすすめ配車アプリ「Otaxi」
Androidアプリの「Otaxi」をインストールしておくと、メーター制のタクシーを配車することができます。Google Playで9500件近いレビューと4.8/5 の評価がついていることも、その便利さを物語っています。英語表記があり外国人でも使えますが、インターネットにつながる必要があります。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.multibrains.taxi.passenger.otaxi
車のタイプを事前に選択することができ、まれに女性運転手のOfemaleもオプションとして提供されることがあります。ただし、呼び出し位置が建物内だと割高なluxuryタイプしか選択できないこともあるのでご注意ください。ピックアップ位置を道路上にすると、割安なエコノミータイプが出てくることが多くなります。
種類ごとの料金は下の画像のように表示されます。エコノミーやOfemaleの3.18 OMRに対して、ラグジュアリーでは23.66 OMRと7倍以上の違いです。他にも、物を運んでくれるデリバリータイプなども選択できることがあります。
料金はアプリにチャージしたお金からの支払いなので、乗る前にチャージしておきましょう。通常の料金交渉ではOtaxiの表示金額の数倍にもなることが多いため良心的な価格といえますが、Otaxiを使った場合でもキャンセルされて交渉になったり、チップを要求されることも稀にあります。
ネット環境
Otaxiの利用など、インターネット環境がないと不便に感じることが多いため、事前にレンタルのポケットWifiやトラベルSIMなどを用意しておくことをお勧めします。ただしLINEなどいくつかのSNSは制限されており、VPN接続が必要です。無料VPNも使えることがあるため試してみるとよいでしょう。ただし無料VPNは通信速度や性能が有料版に比べて劣ること、ベンダーによる情報の悪用やサイバー攻撃などの危険があることにご注意ください。
両替
【通貨単位】
オマーンリアル(OMR) 補助通貨:バイザ(BAIZA/S)
【換算レート】
1オマーンリアル=約284.82円(2021年6月現在)
町中の両替所は、直接JPYからOMRにかえられないところもあります(EURやUSD経由で両替することになり、手数料が非常に高くなります)。事前に用意するか、銀行や空港で両替しておくと良いでしょう。
大きなホテルやお店などでは、ビザカードとマスターカードが使用できます(JCBは使用できないところも多いです)。
その他注意事項
【電圧】
230V、50HZ
【プラグ】
BFタイプ、B3タイプ
【写真撮影】
政府関係機関の建造物、軍施設、港湾、空港の写真撮影は禁止されています。また、女性は写真を撮られることを好みません。撮影をしたいときは、撮影前に許可をもらいましょう。
【チップ】
オマーンには元々チップの習慣がありませんでしたが、近年定着してきています。サービス内容により、高級ホテルなどでは10~15%が一般的とも言われます。