サラーラで満足の1日を過ごすには

アメリカの新聞「ニューヨーク・タイムズ」が毎年発表する「行くべき世界の観光地ランキング」2023において、サラーラはアラブ世界で2位、世界では26位にランクインしています。アラブ世界で1位はアルジェリア(世界で16位)、世界で1位はロンドンとなりました。
サラーラは、季節風の時期に街全体が大自然の緑に染まるサラーラフェスティバルで知られ、世界中から観光客が訪れます。しかし、自然の美しさや歴史ある建築など、魅力はまだまだあります。ここでは、サラーラでの最高の楽しみ方と、最も素晴らしい場所をご紹介します。

①タカの要塞・旧市街
②ホル ロリの古い要塞都市
③スルタンカブースグランドモスク
④アルバリード考古学公園
⑤マルニエフ洞窟
⑥アルハラスークで値切り交渉
⑦7〜9月のサラーラフェスティバル

①19 世紀に建てられたタカ要塞は、ドファール地方で最も人気のある要塞のひとつです。この要塞は元々、スルタン・カブースの母の祖父にあたるシェイク・アリ・ビン・タマン・アル・マシャニという部族指導者の居住地として建てられたものでした。現在は、昔のオマーンの生活に欠かせなかった武器や道具を展示する博物館がいくつかあります。タカの旧市街は街並みを眺めて楽しめるだけでなく、海岸に面しているため釣りに最適です。

②約100年前に前哨基地として設立された小さな要塞都市ホルロリは、有名な考古学的遺跡です。歴史は紀元1世紀のハドラマウト帝国時代に遡り、もとは収益性の高いドーファルの乳香貿易を管理するために設立されたとする資料もあります。また、コール・ロリはドファール地方の乳香の輸出港としても知られています。古代の町とオマーン海を見渡すことができる、ぜひ訪れたいスポットです。

③静かなココナッツプランテーションをドライブしながらスルタンカブースグランドモスクに向かうのも楽しいでしょう。外から見た美しさもさることながら、内部に配置されたクリスタルのシャンデリアと手織りのカーペット、びっしりと描かれたイスラムの幾何学模様が美しく、そのモダンな構造に驚かされます。

④アルバリード考古学公園はオマーン海に面する考古学的遺跡で、世界遺産に登録されています。公園を探索すれば、写本や地政学的地図を使った展示を通して、オマーンの歴史や海洋遺産を知ることができます。各遺跡の近くには案内板があり、ガルフカーで遺跡を巡るツアーも定期的に開催されています。

⑤マルニエフ洞窟は、アルムフセイルビーチの近くにあります。この場所の魅力は、ビーチの素晴らしい景色を楽しむためのベンチがいくつかある周囲の山と、アル・ムフセイル・ブローホールまたはファウンテンとも呼ばれる吹き溜まり、アル・マーネフ・ブローホールにあります。この穴は海食洞と呼ばれ、そこから海水が入り込み、美しい高さの噴水を作り出し、周囲に水しぶきを上げています。白い砂浜、透明度の高い海、雄大な山、深い洞窟、そして魅力的な噴水には一見の価値があります。木造船のツアーで、船上から眺めを楽しむこともできます。
⑥アルハラスークは見て回るだけでも楽しめますが、買い物をしてお土産を買う際には、値切り交渉を持ちかけてみましょう。気の良い店主なら思ったよりも安くしてくれるかもしれません。

⑦サラーラフェスティバルは毎年7月から9月まで続きます。オマーンの他の地域や湾岸諸国が暑くなるこの時期、サラーラでは季節風の影響で気温が23度(華氏73度)まで下がり、この祭りが始まります。雨がたくさん降ることで、サラーラの街全体が自然の緑に覆われるのです。オマーンの人々はこの季節を祝い、世界中から訪れる観光客や旅行者を歓迎するために、伝統的なショーを開きます。オマーンで最も有名な祭りのひとつであり、観光客を惹きつける最大のイベントのひとつとなっています。

関連記事

PAGE TOP